岡上さとやま探検隊
えにっき
さぁ、基地をつくるよ!_2015年12月13日
隊長:伊良原 満美(いらはらみつみ・漆造形作家)
この3年間、月に1回の日曜日に開催される探検隊は、いちども雨天中止になったことがありませんでした。
そんな中、はじめて!活動日に雨が降りました。
明日は雨になるかも・・の天気予報に、前日からおとなスタッフははらはら・・・。雨天のプログラムを確認したり、天気予報が曇りにかわると、「やはり開催しよう」と心が動いたり・・・。
実は、緑地の雨、匂いも感触もこどもたちに感じてほしいという願いもあって、雨合羽を着て活動できる範囲なら開催しよう!と密かに電話で確認していた隊長のみつみっち&あ〜さん。最終的には、「昼からは曇天」という天気予報にかけて開催を決めました。
準備中から小雨がちらほら・・・時折雲が晴れて喜ぶのもつかの間、こども隊員が集まってくるころにはまた小雨・・・。雨の活動は嫌がるかも、濡れたくないというのではないか?と、せめて雨音を聞きながら快適?に活動できるよう、おおきな天蓋をはっておきました。ところが・・・雨具を着込んだこどもたちは、こちらが心配になるほどへっちゃら。
みつみっちのお話、紙芝居を静かにきいたあと、天蓋をさっさと出て、「お気に入りの場所」へ移動していってしまいました(笑)
いつ、おとなは、この感覚を忘れてしまったのかしら・・・。やっぱりこどもたちは野に放たれると自然に還るんだ。そう実感した日でした。
お気に入りの場所は、雨が降ってもお気に入りの場所。まずはどんな基地をつくるのか、班員が額を寄せ合い絵をかきながら相談すると、すぐに動き出しました。枝が必要だ、蔦をとってこよう、屋根はヨシを敷き詰めてつくろう!など、おとなスタッフや隊長が動き回るのを横目にみながら、こどもたちも次第に本気度が高くなります。
かき班の基地は、緑地にあったはしごも活用した、ティピのようなかたち。はしごをのぼってあがると、居心地良さそうな空間まであって、とても素敵。シンボルツリーは見事に紅葉がはじまったもみじの木だから、遠くからみると夢のツリーハウスのよう!
りんご班の三角形の基地は、みんなが揃って座れる丸太がぼんと置かれて、壁や屋根もほそいヨシが上手に使われていました。そしてくり班は、高台の立地を生かして、風通しのよい枝をさして作った囲いと、木々の間にはったヨシの屋根がふっさりとした基地。
みんなそれぞれ、時間が足りなくなるほど夢中になって、悪天候はどこへやら・・・そんなことはなかったかのように、こどももおとなも元気いっぱいでした。
来月続きをつくりたい!保護者の方がお迎えにきても、まだ帰りたくないと言って名残惜しそうに帰ってゆく姿もありました。
また基地づくりしましょう!
普段は活動の最中に、藪を探検したり、穴を掘ったり、チャンバラをしたり・・それぞれの興味に発展して行方不明になる子もちらほら、それも野あそびと捉えて、無理に修正せず、自然に班活動に戻れるよう働きかけていますが、今回は、なみなみならぬ集中力で、こどもたちも取り組んでいました。
探検隊のすてきなところは、こどもたちと一緒になって、様々なフィールドで活躍するおとな隊員も夢中になって楽しんでいるところ。
こどもの主体性を大事にしながら、それ以上におとなも主体的に動きます。
基地づくりでは、意外に難しい屋根づくりや、どうしたら描かれた理想の姿に近づけられるのかを、こどもたちと一緒になって考えながらいつも以上に必死に手足を動かすおとな隊員の姿も印象的でした。そんな姿に、こどもたちの気持ちも一緒に高まったのかもしれません。
当初は段ボールで基地づくりしようと計画してくれたみつみっち。でも、数回の探検隊を続けるあいだに、できる限り創った基地がそのまま雑木林に残せる、発展したり、壊れていったりできるように、雑木林にあるものでつくろうという考えに変わって行きました。
結果として、こどもたちは思う存分限られた材料で、楽しみました。それはより自然で継続が可能な創作活動に繋がってゆくでしょう。
翌月以降も、じぶんたちが創った基地へ遊びにくるこどもたちもいます。
みなさん、お天気のよい日にみんなでピクニックしに遊びに来てくださいね!
photo:Masayo Terabayashi








