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えにっき

むすんだり、のぞいたり_2015年10月18日

隊長:世利 隆之(せりたかゆき・アーティスト/旅ひと)

 

秋の気配がちらほら。葉っぱも少しづつ色づいてきた緑地。まだまだ生き物は元気です。蜘蛛の巣も最盛期。木々の間には間違いなく、立派な巣があって、おおきくてカラフルな蜘蛛が真ん中でじ〜っと佇んでいる様子が観察できました。

わたしたちも、透明な細い糸を張って、班ごとにお気に入りの場所へ仕切りをつくってみました。季節いろとりどりの葉っぱをひっかけたり、すすきをたくさん重ねてみたり、カラスウリやくずの蔦を巻きつけたり、いつのまにか、木々の間に不思議な風景ができました。

写真家でもあるゆきさんは、空間にできた仕切りにあいた穴から、向こう側を覗いてみたらどんな風景がみえるかな?とみんなにはなしてくれました。みんな「?」という顔をしながら、お話を聞いていたのですが、実際に仕込んでもらった楽譜のような透明の線の前に移動すると、誰からともなく気になった葉っぱをひっかけてみたり、通してみたり、編み込んだり・・・。何かすてきなものはないかな?と、いつのまにか夢中になって緑地の中をこどもたちの姿もあちこちに。

蔦の根っこはとても堅い。ヨシ(すすきのような植物)は、ぽきっと折れそうなのに、繊維が丈夫で採取できない。クズの蔦はなが〜くて、どんなに引っ張っても根っこにたどりつけない・・・。手を真っ赤にして、だれかナイフかハサミをもっていないかおとなスタッフに懇願しているひともいたね。

綺麗な色の葉っぱをたくさん集めては、他の班のみんなにデリバリーしてくれる子もいました。

蜘蛛の巣は想像以上に強いことに気づいて、糸を少しいただいて葉っぱを吊るしていたひともいました。とても綺麗でした。

 

それぞれの班にみえてきた、すてきな仕切りの向こう側には、どんな風景があったでしょう?

お互いの班のお気に入りの場所を廻って、鑑賞会をしました。3つの仕切りがそれぞれまったく違っていて面白かった。

かき班の仕切りは、夕日に照らされて輝いていました。誰かが「裏側からみても綺麗だよ」と気付くと、み〜んな危うい足元も苦にせず向こう側に回ってみていました。夕日に透けた葉っぱや草たちがほんとうに綺麗でした。

 

緑地の中って、身ひとつでこんなにすてきな発見をすることができるんだなぁ。自然の生き物を触ってみると、知らなかったことがたくさんあることに気づきます。

枝の間、葉っぱの間から覗いた雑木林の風景は、二度と忘れられない風景になりました。

 

photo:Masayo Terabayashi

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